Reg Everett from Rocker to Racer

ハードカバー／W200×H270／モノクロ／英語／256p

本書は、ある天才イギリス人ライダーの数奇なレース人生を追ったバイオグラフィーです。R・Everettは、1940年に英国で生を受け一般家庭で育ちました。16歳になった頃には地元の『The Blue Star Gang』に仲間入りし、ポンコツTriumph 3HWで国中を走り回っていました。そんな青春時代に初めてロードレースを観戦しに名門Brands Hatchを訪れた際に生涯忘れられない光景を目の当たりにします。その後、早速レース用に500ドルで購入したBSA Goldstarを操り彼の輝かしいレース・キャリアがスタートします。そして二年間という短いレース経験後に果敢にもGreevesのワークス・チームに入隊を志願しますが一笑されて断られます。それでも諦めずに懇願し、エンジンのみ提供され、足りない部品は自分で揃えてレースに参戦し好成績を続けて出しました。その時のマシンこそが後のGreeves Silverstoneの原型とされています。また、Greeves（250cc）だけでなく、BSA（500cc）、Velocette（500cc）、Ducati（250cc）、Yamaha（250と350cc）を操り、イギリス国内のレースで数々の功績を残しました。詳細は読んでからのお楽しみですが、50〜60年代のレース黄金期が鮮明に蘇り、往年のライダーも数多く登場します。マン島TTから国内レースまで幅広く参戦した当時の模様が、貴重なモノクローム写真と共に解説されています。更に巻末には、223戦に及ぶ彼のレースリザルト詳細が掲載されております。